ちーぼーです。この日は魚八亭でお仕事をしていました。
店長に「アブラボウズって食べたことある?」と聞かれ「5年前くらいに1柵もらって食べたことあります!」と伝えると「今日アブラボウズあるよ」と見せてくれました。

どうやら八丈島でアブラボウズが釣れたらしいのですが、引き取り手がなかなか見つからず漁協が困っていたので、魚八亭で買い取ったそうです。
私はアブラボウズを実際に食べたことはありましたが、一匹まるまる見るのは初めてでした。体はまだら模様になっていて、なんでも飲み込んでしまうほど大きな口をしています。なんだか雰囲気はタラっぽい気がします。
以前いただいたとき「アブラボウズは食べすぎるとお尻からぴーって油でちゃうから、いっぱい食べすぎないようにしてね」と言われました。ですがおいしくて言うことを聞かず2日間で食べ切ってしまい、案の定お尻からぴーっとぴーぴーの油が出てきてしまったのです。
別にお腹が痛くなるとかではないのですが、水っぽい便になってしまうというか。一応かわいいを売り(?)にしているので、あとはご想像にお任せします。
ちなみにTwitterで「食べすぎたらお腹壊すんじゃないの?食べて大丈夫?」と聞かれたので、少し調べたので説明をしてみます。
アブラボウズは筋肉に多くの脂を含み、体の40%が脂質でできています。たしかにたくさん食べるとお腹を壊す可能性があるそうです。アブラボウズはトリグリセリドと呼ばれる通常の脂を持つのに対し、アブラソコムツという魚は人間には消化のできないワックスエステルを含むため、アブラソコムツは食べるのが禁止されています。
食べていい量(お腹を壊さない量)としては、刺身3切れと火を通した120g程度なんだそうです。

実際に捌いている人は「脂でぬるぬるで切りづれー」と苦戦していました。捌かれた身は、真っ白でサメの身のような見た目をしていて、身はしっかりとしています。
気になるお味はというとクエのような上品なうまみと、大トロのようにめっちゃ脂がノリノリという感じでした。脂っぽいのが苦手な方だと、好き嫌いが別れると思います。
私は以前もらったときおいしいおいしい、と食べていたのでこの日も「ちょーだいちょーだい」とせがみ、少し魚八亭でいただけることになりました。

この日の賄いは、アブラボウズのお刺身と煮付けです。
さっそくお家に帰り食べてみたのですが、私はやっぱり好きなお味です。ですが、2、3切れ食べれば充分満足します。
お醤油につけると、脂を身にまとっているせいで醤油がなかなかつきません。
ちなみにノリヒトは「お肉食べてみるみたい。ラードみたい。」と言っていました。

今、魚八亭ではこの八丈島産のアブラボウズを食べることができます。

ちょうどアブラボウズが捌かれて、このメニューに書いたところすぐに注文がありました。実際に食べているお客さんは「うまあ!大トロみたい!」とおっしゃっていました。
滅多に食べられないお魚なので、ぜひ食べてみてください!
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