第2のヤバイ島唐辛子農園がついに完成!

家庭菜園

ちーぼーです。島の人のご好意で貸していただいた新しい畑に、ついにメスを入れるときがきました。

【DAY1】

久しぶりに畑に行くと持ち主の方が雑草を全て抜いてくれ、きれいな状態になっていました。何から何までありがとうございます。写真は雑草を抜く前です。

新しい畑はというと、畑といっても数年何もしていなかったらしく土が固くなってしまっている状態でした。

知り合いのお兄ちゃんが「耕運機を貸してあげるよ」と声をかけてくれ、貸していただくことになりました。とは言え、本格的な耕運機はかなりの力仕事になり、私では操作できないだろうとお兄ちゃんが自ら耕運機をかけてくれたのです。

お兄ちゃんが耕運機をかけ、私はその横で肥料を撒き一緒に土づくりをしていきました。

カチカチだった土は何度も耕運機をかけることによって、どんどんふかふかになっていきました。

耕運機をかけてはじめて大きな岩が何ヶ所かに埋まっていることに気がつき、想定よりも少し小さめの畑になってしまいました。1100本植える予定ですが、植える場所が足りるか心配。

私はこの日ちっこいスコップしか持ってきておらず、肥料の袋を石で開けたり歯で開けたりしていました。別に不便でもないし、いつも通りの姿ではあったもののお兄ちゃんは私のこの姿を見て引いていました。

私はビール瓶の栓も、釣りのラインも全部歯でいつも開けたり切ったりするのですが、先日とうとうビール瓶の栓を開けた時に歯がかけてしまいました。もういい大人なので、そろそろこの生活はやめようと思います。歯はいのちです。

なんやかんやお兄ちゃんと一緒に畑作業をしていると、島でも一二を争いそうなくらい忙しい弟さんも手伝いをしにきてくれました。

お二人のおかげでこの日1日で、全面耕運機をかけ肥料を混ぜ土の中にある枝や石を取り除く作業が終わりました。

前の畑では、枝や石も手作業でひとつずつ取っていました。ですがそれ専用の道具があるらしく、土をこの道具でシャッシャッとするだけでみるみるじゃまものが浮いてくるのです。

世の中にはこんなに便利な道具があるんだ…。

この日の作業は終了し、みんなで撤収しようと片付けているとお兄ちゃんが「育てた玉ねぎあるけど食べる?取りに来たら?」と声をかけてくれました。

いやいや…お手伝いしてもらって、そのうえいただくのは申し訳なさすぎるだろ…とも思いましたが、断るのも違うなと思いお言葉に甘えてお家まで着いていくことにしました。

お家に着くととっても立派な玉ねぎが列をなしていました。「好きな分もってって」と言われ3つ取ると、結局お兄ちゃんが抱えるくらいの玉ねぎを渡してくれました。

ほかにもバジルとバナナピーマンの苗•手作りのバジルソース•カツオの柵を持たせてくれました。

バナナピーマンってすごくないですか?バナナみたいなピーマンができるのかな?気になって仕方がありませんが、ネットで調べないでできたときのお楽しみにしたいと思います。

たくさんの感謝を伝えて、この日はルンルンでおうちに帰宅です。

【DAY2】


みんなのおかげで畑ができているので、さぼらず立派な島唐辛子を育てようと次の日も気合を入れて畑に行きました。

この日はひたすら畝を作っていきました。私はお誕生日プレゼントでいただきた耕運機と、シャベルと三角ホーしか持っておらず農家無課金の民なのです。

無課金なりに道具なしで、1つ目の畑は気合いと根性で畑作業をしていました。

ですが今回はここのお家にある畑の道具と、お兄ちゃんが畑の道具を貸してくれたので鬼に?金棒です。文明の利器のおかげで、いつもの5倍のスピードで畑作業が進んでいきました。

5月とはいえ、体を動かしていると汗が止まりません。ディズニーランドで買ったリトルグリーメンのヘアバンドをして、ディズニーの音楽を爆音で聴きながら作業をしていました。

するとどこからかプ〜ンと蚊取り線香のにおいがしてきました。「ん?どこからだろ?」と顔を挙げると、昨日お手伝いをしてくれたお兄ちゃんが目の前に立っていたのです。

「わぁーー!音楽聴いていて全然気づきませんでした。昨日はありがとうございました!すみません!」と伝えると「えらいねぇ。すごいねぇ。がんばってるねぇ」とすごい褒めてくれました。

私は自分のために自分のやりたい畑をやってるし、人のためにやってるわけじゃないのになんでこんなに褒めてくれるんだろうと少し不思議な気持ちになりました。でもやっぱり褒めてもらえるのは大人になったって、うれしいことです。むふふ、とハッピーな気持ちになりました。

この畑は奥に大きな山があり、洞窟がありました。お兄ちゃんに「あの洞窟ってなんですか?」と聞くと「休憩がてら一緒に見にいってみよう」という話になりました。

洞窟の中をライトで照らすと、どこまでも道が続いていました。どうやら戦時中の防空壕だったそうです。

お兄ちゃんがいろいろ説明をしてくれる中で「あっ、戦時中って分かる?」と言われ「あっ、私無知なのもうバレてるじゃん」と察しました。

そのあとも畑の周りにある雑木林に、たけのこが生えてるか一緒に探検にもいきました。八丈島のたけのこはどれも細く、一応数本だけちょうだしました。

探検が終わるとお兄ちゃんに「今日マグロもらったから、終わったら取りに来たら?」と声をかけてくれました。

「ええ…!ハイ!!!」と、またまたお邪魔させていただきマグロとタコと私が探していたタケノコを持たせてくれました。

いただいたマグロはピチッとシートがされ、タコはきれいに空気に触れないようサランラップがされ、タケノコはジップロックの中で整列していました。なんて丁寧な暮らしをしているんだ…と脱帽です。ピチッとシートの効果でマグロは熟成され、旨みマシマシでこの人のお家の子供で生まれてきたかったと思いました。

つづく

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