いやはやここ最近隔週で上京しては釣りに行きで、ずっとバタバタとしていましたが当分上京も釣りもなさそうでやっと落ち着きました、ちーぼーです。
今日のブログは、島で出会った釣りオジのお話です。
この釣りオジと出会ったのは2024年のちょうどこの時期でした。
見知らぬTwitterのフォロワーさんから「仕立てで出るんですが1席空いてるので乗りませんか?」というものでした。このときはTwitterでやりとりもしたことがなく「怪しい。海に落とされたらどうしよう。」と疑っていました。
ですが悩んだ結果釣りに行きたすぎて、いっしょに船に乗せてもらうことに。
当日の朝船着場で待っていると、連絡をくれたオジと他にも2人おじちゃんがいて4人で出船することになりました。

オジは実は麻雀もするらしく、麻雀の話や釣りの話をしながらポイントに向いました。
そしてちぼの1投目で見事に、5キロ近いオナガダイを釣ることができたのです。初めてのオナガダイだったので、このときこれが大きいのかよく分かりませんでしたが、今のちぼならこれが大物だと言うことがわかります。今こんなの釣ったら、私は写真とって端から端までオナガ持って船に乗っている人に見せに回ります。
楽しい楽しい釣りはあっという間で、いっしょにいたおじちゃんたちみんなにいい人だということがわかったので、夜の焼肉もお供させてもらいました。
すっかり仲良くなった私は、みんなに「はやくまた八丈島に来ていっしょに釣りしましょ!」と逆に誘うようになっていました。
島外から来るおじちゃんたちは、同じ人もいたり違う人もいたりとランダムでみんなで時間をあわせて来ているようでした。
みんなが来るからといって船に毎回乗せてもらえるわけではなく、人がいないときにこのオジと一緒の竿で釣りをするような形でその後も釣りに参加していました。
船に乗れないときは釣ったお魚をお土産に持って来てくれたり、夜ご飯だけ少しおじゃましたりするような生活をするようになっていました。
みんなのいろんなところでする釣りの話を聞くのが好きで「このあいだの太刀魚が〜」「あそこのサワラがね」と、私はワクワクしながらいつも話を聞いていました。
去年の12月ごろ、みんなが来ていることを知り「夜ご飯だけ私も参加したいです!」と仕事終わりにおじゃましていました。オジはお酒大好きだしタバコも大好きなのに「最近体調悪くてお酒お酒もタバコもあんまりダメなんだよね」と言うようになっていました。
そんなことを言いつつもお酒をちびりちびり飲み、2軒目に行きいつものようにみんなで楽しくおしゃべりをしていました。
私の1月のお誕生日には「島のお肉屋さんでプレゼント用意してあるので取りに行ってください」と連絡があり、取りに行くとお肉屋さんも引くくらいのお肉をとっていてくれていました。

私はそれがとってもうれしく、オジにいただいたお肉を自分の誕生日にBBQとしていただきました。


それから1週間ほど経った頃、オジから連絡が来ました。
「どうやらガンでもういつ死んでもおかしくないみたいで、島にはもう行けなさそうです。ありがとうございました。」
「え??・・・私がいつも釣りにくっついていったり、おごってもらったりしてるからうざがってます?」と、私は現実を受け止めることができませんでした。
私はもともと人にあまり興味がないので、人の死について考えたことはほとんどありませんでした。
こういう時なんて言えばいいのか、なんて返せばいいのか、いつ死んじゃんだろうか、死んじゃうまでに私にできることはないんだろうか。
たまたまこの連絡が来た1週間後に上京する予定があったので、ドッキリでオジに会いに行くことにしました。ドッキリでというか、予定入れてしまうの悪いと思って、とりあえず最寄りまで行ってみて連絡して、連絡とれたらちょっとだけでも顔を見せたいと思っていました。
オジは八丈島のこと田舎っていうし、ちぼの実家のこと田舎っていうから、さぞかし都会に住んでいるんだろうなと思っていたら、そもそも東京じゃないし羽田から遠いこと遠いこと!
それでもこんな機会はもうないかもしれないと思い、とりあえず駅に行き連絡をしてみました。
するとたまたまお家にいたみたいで、駅まで車で会いに来てくれたのです。
車の中で30分くらいちょっぴりお話をしました。何を話したらいいんだろうかと、私はなかなか言葉が出てこず、その横でオジは「なんでちーぼーがこんなところにいるんだ」と、びっくりした顔でタバコを吸っていました。
言葉が何も出てこなかった私は「私も1本タバコもらってもいいですか」と、オジのセブンスターをいただきいっしょにタバコを吸うことにしました。タバコを吸うとなんだか落ち着き、それからはくだらない話をふたりでしていました。

オジが「これで僕の代わりに釣り続けてください」と、電動リールを渡してくれました。
あまり長居はしちゃいけないと思い、タバコを2本吸い「また来るから、その時はみんなでいっしょに飲みに行きましょ!こっちの田舎の方まで来るから!」と言って、オジとバイバイしました。
そしてその2週間後。
私はまた仕事で上京する予定があったのでオジに「飲みに行きましょ!」と連絡をしました。オジには「当日の夜、私が仕事場を出るまでに体調見ていけるかどうか決めて貰えばいいので、集合の3時間前くらいまでに連絡ほしいです」と伝えていました。
そして飲みに行く当日、仕事場の人たちに「どうしても今日しか会えない人がいて申し訳ないんですが、少しはやく上がらせてほしいです」とお願いをして、はるか遠いオジの地元へ向いました。
すると途中で「すみません体調が悪くて、いけそうにありません。」と連絡が来ました。
そっかぁ・・・。
本当はオジオリジナルの仕掛けの作り方を教えてくれると言っていたので、オジの仕掛けを楽しみにしていました。オジの作ってくれた仕掛けでいっぱいオナガダイが釣りたかったです。
結局私は予約してくれていた居酒屋さんの最寄りの駅までむかい、近くのホテルをとってひとりで寝ることにしました。
「もうきっと会えないんだろうなぁ・・・」

次の日の朝、私は朝日を見ながら羽田空港へ行き自分のお家へと帰宅しました。

後日体調がよくなったオジから竿と電動リールと、オジオリジナル仕掛けを私のお家へと送ってくれました。
「これで僕が釣れなかったクエ釣ってください」とお手紙が入っていました。
それからは、島に帰った私は私の悩み事をLINEで聞いてもらったり、私の船釣りのお話をしていました。
徐々に返事が帰ってこない日が出て来て、今月の17日私が送ったLINEはなかなか既読になりませんでした。
これは・・・と思い、いつも一緒に来るオジに連絡をし「オジと連絡とれないんですが、何かご存知ですか?」と聞き、亡くなったということを知らされました。
うぬう・・・
オジとは顔を合わせた回数は5回くらいしかないですが、その中で釣りをしているよりもいっしょにみんなでお話してるのがすごい楽しくて飲み過ぎちゃって、2日目の泳がせの釣りを2回バックれたりしていました。それくらいお魚の話も楽しかったし、なによりも人として魅力的な方でした。
最近私は違う釣り船によく乗せてもらっているので「今度はちぼがオナガダイを教えてあげますよ」と言っていたのに、教えてあげることはできませんでした。
私は普段自分の話や悩み事を自分から言うことはほとんどありませんでしたが、このオジにはなんでも言っていた自分がいました。もう一緒に釣りができないのは寂しいです。

ここ最近ずっとバタバタしていてしっかり思い出に浸る時間がありませんでしたが、やっと私の中でこのブログに書くことで少し気持ちに整理がついた気がします。
オジよ!!!!!オナガいっぱいと、クエもどっかで釣るから見ててね!!釣具も大切にするからね!!!!!!いっぱいいっぱいありがとう!





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