【八丈島で初めてのお正月】目の前にあるご馳走にありつけず、追っかけまわされた元旦

気が付いたらもう1月２日になっていました、ちーぼーです。お正月はお食事処通の人たちとお参りをしておせちを食べました。

通でおせちを食べられる代わりに「何品か作ってきて」と言われたので、朝６時に起きてご飯を作りました。子どもたちがたくさん来ると聞いていたので子どもが好きそうなもので、おせちに被らないようなものにしました。

写真は撮っていないのですが、今回はさつまいもがお家にたくさんあったので芋けんぴ、お家で３日に１回食べているローストビーフ、大根と豚肉の煮物を持って行きました。

通に１０時に着き、介護のお弁当を作りのお手伝いをします。１日までお弁当作りなんて大変ですよね。でも身寄りのいないおじいちゃんおばあちゃんは自分でご飯を作ることができないので、お届けしなければいけないのです。お正月ということで昨日のお弁当はおせちのお弁当でした。

お弁当が出来たらみんなで配達に行きます。通子さんとおじちゃんは１軒１軒お家に新年の挨拶をしていました。

お弁当配達が終わると、姪っ子ちゃんをひろい一緒にお墓参りに行きました。人生初めてのお墓参りは、まさかの通のお父さんのお墓参りでした。

初めてだったので姪っ子ちゃんが「ちーちゃんこうやってやるんだよ。え？お墓参りしたことないの？もう私なんて１０回以上行ってるよ」とお墓参りマウントを取られながら、やり方を教えてくれました。

自分の血がつながっていない人のお墓に入っていいのか良く分からず戸惑っていましたが「ほら草むしりして」と通子さんに言われ、お墓に入っていいんだということが分かりました。みんなで一緒にお墓をキレイにしていると、ビールを渡されたのです。「ビールのお供えものをするのかな？」と思い、お墓の前に置くと「それはちーちゃんのだよ。飲んでいいよ。」と言われたのです。

「亡くなったお父さんは昔お酒が好きだったから、こうやって時々お墓に来て一緒にお酒を飲むんだよ」と教えてくれました。初めてのことばかりで戸惑いましたが、私もみんなと一緒にお父さんに新年の挨拶をしてきました。

お墓参りが終わり、次は優婆夷宝明神社に初詣に行きます。

八丈島の人たちはここに初詣に行くそうです。というかここしか神主さんがいないので、初詣をしに行くところは他にないみたいです。行った時はたくさんの人がいて、お賽銭をしておみくじを引きました。姪っ子ちゃんは、通子さんに「願い事はお勉強ができますようにっていうんだよ」と言われていて、願い事を指定されていたことに笑ってしまいました。

姪っ子ちゃんに「なんてお願い事したの？」と聞くと「ばあばに言われたから、お勉強ができますようにって言ったよ」とちゃんとお願いしたみたいです。

やることも終わり、やっとお店に戻りおせちにありつけます。

おせちのほかにも、カニ・生ガキ・つぶ貝・お刺身・お寿司が準備されていました。お正月も今まで１０年以上仕事をしていておせちを食べたことがなかったので、豪華でびっくりです。

食事をしはじめて少したつと、姪っ子甥っ子ちゃんたちとその家族が８人遊びにきました。それからはもう嵐のようで、テーブルを広げてくっつけて料理がまたたくさん出てきたのです。

「よーしいっぱい飲んでいっぱい食べるぞー」と意気込んでいる矢先、先に一緒にいた姪っ子ちゃんはもうお腹がいっぱいだから外で遊ぼうといい始めたのです。「やだよーちーちゃんこれからお酒いっぱい飲むし」と言っても「だめ！ごちそうさまっていったら遊べるよ！」と聞いてくれなかったので、ビールを１缶持って冬の寒い外で一緒に遊ぶはめになってしまいました。

子どもたちの中で今はやっている「可愛くてごめん」という曲の踊りを教えてあげるといわれ、一緒に踊りました。外で遊んでいると、姪っ子甥っ子ちゃんたちのちっちゃい子グループがお腹がいっぱいになったらしく外に出てきて、部屋の中に戻る機会を失います。

それから徐々に大きな子たちも出てきて、一緒に猫ちゃんたちにチュールをあげたりかけっこをしたりして遊びました。

するとお店の中から「お年玉だよー」という通子さんの声がすると、子どもたちはいっせいに部屋の中に戻り１列に並び始めました。私も万が一もらえるかもと思い最後尾に並び通子さんに手を出しましたが、私の手ははたかれてしまいました。３１歳はもうお年玉をもらえないみたいです。お店で働いていた時はお客さんがお年玉のプレゼントをくれていましたが、八丈島では通用しませんでした。

子どもたちはお年玉をもらうとまた外で遊び始めました。バレないだろうと思い部屋の端っこでおせちをつついていると「ちーちゃーん、ほらきてー」と呼ばれてしまい、また寒空の下に連れ出されてしまいました。

そんなこんなで遊んでいると食べようと思っていたおせちはほとんどなくなってしまい、私が狙っていた数の子もいくらもカニも気づいたらなくなっていたのです。ぐぬぬぬ・・・。今日もまた遊んでいたらご馳走を食べそびれてしまったのです。クリスマスの時も気づいたらご馳走が食べられてしまい、また今年も目の前にあるご馳走を逃しました。

今年は平成３年の女の人は本厄と書いてあったので、さっそく本厄が発揮をしています。

でも、私が作った料理を「おいしいおいしい」と言って子どもたちは食べてくれていたらしく、全部なくなっていたのでそれは本当にうれしかったです。食べてくれる人がいると作ったかいがあります。子どもたちはお腹がいっぱいになり、団体さんのご家族は帰っていきました。それからおじちゃんと姪っ子ちゃんと鬼滅の刃のどんじゃらがはじまります。

麻雀プロとしては、負けられない戦いがここにはあります。しかし優勝したのは姪っ子ちゃんでした。

帰りにいつもお世話になっている通子さんとおじちゃんにお年玉をプレゼントしました。お年玉といってもたいしたものではなく、通子さんにはいつも５本指の靴下をはいていたので５本指靴下、おじちゃんには今度イカ釣りをしようねとイカのエギでした。ふたりとも喜んでくれてよかったです。５本指靴下は私もおそろいで買いました。