ちーぼーです。今回のブログは、オスの鶏を捌きお肉をいただいたお話です。捌く過程で一部グロテスクな内容・写真が掲載されています。苦手な方は読まないようにして下さい。
「鶏を捌くので来ませんか?」という島の方からのお誘いがあり、お家に遊びに行かせていただくことになりました。
今回食べる鶏はこの子です。
生後4か月ほどの鶏で、いわゆる若どりです。この子は有精卵の卵から産まれてきた男の子で、卵を産まないため食べることになったそうです。
一般的には養鶏場でオスのヒヨコが生まれた場合、生後1日で殺処分をされてしまいます。その数は、推計毎年1億1千ものヒヨコが殺処分されているといわれています。このことが問題視され、今では肉質改良をし命を無駄にしないという取り組みが行われているそうです。
鶏の締め方は、鶏の足を紐で縛り首を斧で落とすというものです。紐で縛り付けないと、頭がなくなっても走り出してしまいます。
その場にいた人たちで「いただきます」と言い、頭は落とされました。実際に斧で頭を落とすと、頭も体もある程度の間は動き暴れていました。かなりショッキングでしたが、スーパーに並んでいる鶏肉はこうやって誰かが締め、捌いているのです。
私は動物が大好きで家でも鶏を飼っているので、かわいそうで涙が出そうでしたがグッと我慢しました。
ある程度時間が経つと暴れなくなります。ですが、まだ温もりはありました。
次の工程は、体をお湯につけ羽をむしります。
5分ほどつけておくと簡単に羽をむしることができます。
残ってしまった産毛などはバーナーであぶっていきます。ここまで来ると、よくスーパーに売っている鶏肉という感じです。
次は内臓を取り出します。
鶏の内臓はほとんどのものが食べられます。
砂肝・ハツ・精巣・レバー・食道・ボンジリを取り出し綺麗に洗います。
鶏は歯がないため砂を食べ、食べたものをかみ砕き分解していきます。なので砂肝を開けるとたくさんの砂がでてきました。
内臓を取り出したら、胴体に棒を刺し1時間ほど炭火で焼いていきます。
そして焼きあがったのがこちらです。
みんなで感謝しながらいただきました。締めたての若どりは身が柔らかかったです。
食育という言葉があり、食育とは心身の健康の基本となる、食生活に関するさまざまな教育のことです。子どものころにこうやって自分たちで命をいただき、食べることにより子どもの食べ物の好き嫌いをなくし、食べ物を大事にする意識づけができるのかもしれません。
普段私たちは鶏だけでなく、魚や牛豚・野菜の命をいただいて生きています。こうやって締めて捌く経験をしたことがない人がほとんどだと思いますが、締める場所に居合わせて改めて命の大切さに気付かされました。
これからも「いただきます・ごちそうさま」をきちんと食事の時に言い、ご飯は残さず食べようと思います。今回は貴重な体験ができ、改めて命の大切さに気付かされたので、みなさんにもシェアをしたく、少し内容がグロテスクですがブログに書かせていただきました。
コメント
貴重な体験を読ませていただきありがとうございます。私も実際に動物をシメていただきたいと思っていました。当たり前のようにスーパーに並ぶ鶏肉を食べていただきますってなんか違うなと思っています。子供の頃からの食育も大切ですけど大人も食べる有り難みを学ぶべきですね。是非体験したいと思います。