【ハリセンボン】捌いて作ったアバサー汁はSS級の旨さ

釣り

もうみなさん聞き飽きたかと思いますが「お魚が釣れません」ちーぼーです。

最近はノリヒトがゲームをやっているので、1人で釣りに行っています。ですが全然釣れず「サビキ釣りなら釣れるやろ」と初心に帰りサビキ釣りに行きました。

この日は「最近八重根の湾内でムロアジが釣れている」という話を聞いたので、八重根の湾内で釣りをしました。まわりには人が誰もおらず、海を見てもなんだか釣れなさそうな雰囲気でした。

サビキ釣りで回遊魚のムロアジを釣りたかったので、とりあえずコマセをまくことにしました。ですが寄って来るのは小っちゃなお魚ばかりで、何度まいてもムロアジは寄ってこなかったのです。

回遊魚なので湾内に入っていれば釣れますが、入っていなければムロアジは釣ることが出来ません。今日は諦めて帰ろうとすると、ヒョコヒョコとハリセンボンが寄ってきて、そのままコマセ網ごとガブッと噛んできました。

私がハリセンボンをおびき寄せている間に、ノリヒトがネットで食べられるか調べると、食べられることが判明しました。今までハリセンボンが釣れても逃がしていましたが、お魚に飢えていた私たちはこの子を釣り上げて食べることを決意しました。

コマセ網に食いついているハリセンボンを近くまで寄せ、タモでハリセンボンをすくい上げました。

釣り上げると上下の歯をこすり合わせウブブブといびきのような声をだし、ハリセンボンはどんどん膨らんでいき、まんまるに膨れ上がりました。よく見ると大きくキュルンとした目をしていて、とてもかわいいらしいのです。

このままだとなんだかかわいそうだと思い、とりあえずお水が入っているバケツにいれようとしましたが、膨れ上がったまましぼまず入れることができませんでした。

ハリセンボンとは熱帯地域に生息するお魚で、毒を持たないフグの仲間です。皮膚が厚く、水や空気を吸い込み体を大きく膨らませます。ハリセンボンという名前ですが、針は千本もなく、実際は350本前後しかありません。

このかわいらしい見た目で飼育としても人気で、ショップやネットで3000円前後で購入することが出来ます。ただ病気に弱い魚なので、育てるのはなかなか難しいそうです。

クーラーボックスに入れハリセンボンを持ち帰りました。車で揺られているうちにまた大きく膨れ上がってしまい、まな板の上でもウグググと鳴き、プンプン怒っているようでした。揺らしてみると、ポチャンポチャンとお腹にかなりの水が入っている様子でした。はさみでお腹を切り水を出してみると、500mlのペットボトル1本くらいの水が出てきたのです。

ハリセンボンはネットでおいしいと書いてあったのですが、ほとんどの釣り人はリリースします。理由はこの針です。皮が厚く、とにかく針が刺さって痛いので捌くのがめんどうなのです。私は手袋をし、包丁とハサミを使って捌きました。

どうにかこうにか20分くらかけ捌き、皮の部分を外しました。

あんなに大きかったお魚は、食べる部分はこれだけです。身と、オレンジ色のものが肝、1番上にある白い大きな歯のようなものが浮袋です。この3つが食べることが出来ます。

今回はアバサー汁を作りました。作り方は、最初に身と切った浮袋を入れ、酒・みりんで火を通します。その後、水と切った肝を入れ味噌を入れて完成です。

肝の脂が浮いていて、めちゃくちゃおいしそうじゃないですか?

食べてみると、身はぷりぷりジューシーで、汁はあれだけの身しかなかったにもかかわらず出汁がかなりでていて、とてもおいしかったです。胃袋はコリコリで、肝はもう絶品でした。

捌くのがかなり大変でしたが、これは捌いて食べる価値ありです。沖縄ではアバサー汁はとても人気で、家庭料理として食べられています。肝には毒がないといいましたが、もし食べる場合は自己責任でお願いします。

あら汁が大好きな私なんですが、アバサー汁はSS級のあら汁といった感じでした。ハリセンボンが釣れた場合は、一度みなさんにも捌いて食べてみてほしいです。

コメント