ちーぼーです。8月29日に飼っているニワトリのうち1匹の、にんじゃりばんばんが死んでしまいました。
少し前からトサカが白っぽく、人間でいう顔面蒼白のような感じになっていました。よく見ると、ほっぺの下にたるんでいる赤い部分も小さくなっていました。
しかし外に出すと元気に走り回っていたし、その時はあまり深く考えていませんでした。
それから3日ほど経ち、29日の朝、畑作業をするためにニワトリを2羽とも外に出そうとすると、大納言はいつも通り小屋から飛び出してきましたが、にんじゃりばんばんはうずくまり自分で外に出る様子はありませんでした。
にんじゃりばんばんを抱っこし畑に連れて行き、ミミズを探しミミズをあげようとしても自分で食べられず、いつも勝手に食べてしまう大根の葉っぱをあげても、くわえそこね食べられませんでした。
体を触ってみるといつもは胸のところは膨れていないところが、水か空気のようなものが入り込みパンパンになっていました。
さすがにこれはまずいと思い、ノリヒトに相談し動物病院へと連れて行くことにしました。
この日は動物病院はお休みでしたが、診てもらえるとのことで段ボールに入れ連れて行きました。
先生に診てもらうと、胸のところのふくらみ以外にも、肛門近くにもふくらみがあることが分かりました。
肛門近くのふくらみは、鶏はよく卵を産み損ね溜まってしまうことがあるそうです。胸のふくらみに関しては、食べたものがきっとうまく処理できずここに溜まってしまっているとのことでした。それとトサカが白っぽくなるのは元気がなかったり、何か病気の可能性が高いんだそうです。
鶏は一般的に家畜として飼われるため、具合が悪くなっても治療することはほとんどありません。そのため、治療方法もあまりなく、治療したとしても抗生物質を飲ませるだけなんだそうです。
私は鶏を飼いはじめた時、卵を産まなくなったら食べようと思っていました。ですが、飼っているうちに愛着も湧きペットのような存在になっていたのです。
ずっと鶏は大きくなったら食べようか、そのまま飼おうかずっと悩みながら接していました。でも一応家畜だし「これも食育」と食べようとずっと心に決め、その時が来たら食べると決めていたのも事実です。
ですがやっぱり元気がなくなると心配だし、こんな姿は見てられず元気になってほしいと思い注射を打ってもらうことにしました。ちなみに注射をすると、鶏は食べられないそうです。
注射を打ち終え、お家であげるお薬を調合してもらいあげ方を教えてもらい病院をあとにしました。
車でお家に帰る最中に、元気になるまではお家の中で飼おうと思い大き目の段ボールをスーパーでもらい、帰宅していました。
すると、元気なさそうだったにんじゃりばんばんが急に暴れはじめ、表現の仕方があっているか分かりませんが昇天するような顔をしていました。私は車の運転をしていたのできちんとは見られていませんでしたが、ノリヒトが抱っこをしていたので終始見ていたそうです。
「やばい急に暴れるのって死んじゃうのかもしれない」と思った瞬間、にんじゃりばんばんは体を小さくたたみそのまま動かなくなってしまいました。
息をしている様子もなく、目も閉じてしまったのです。
とりあえず家に帰らないとどうしようもないので、そのままお家まで向かいました。
家につき段ボールから出しましたが、やっぱり動くことはなく体も少し冷たくなり始めていました。
病院にいたときの様子から、もう死んじゃうんだろうなぁと少し心構えていましたが、これから看病しようと、また元気になってもらいたかったです。
一応病院の先生にも死んでしまったことを報告しようと電話をしました。すると先生に一言目「死んじゃいましたか?」と言われ「はい・・・せっかく診てもらったのにすみません・・・」と伝えると、ずっと我慢していた涙が出てしまい、止まらなくなってしまいました。
3週間前までは元気にスイカを食べていたのに、なんでこんなことになってしまったのか分かりません。先生も分からない様子でした。
人間や犬猫であれば治療法はいろいろありますが、家畜として生まれた鶏は病気になったらおしまいなんですね。自然の摂理というものなんでしょうか。
この日は台風が近づいている影響で八丈島は大雨でした。
にんじゃりばんばんを土に埋めようか、火葬しようか、海に返そうか悩みました。火葬は、雨が降っているからできないし、海に返すというのもよくありますが、それは骨を粉末状にしたものをまくイメージだったので、そのまま海に返すのも違うと思い、埋めることにしました。
雨が降りしきる中、土を掘りながらおんおん泣いてしまいました。雨が降っていたので、神様に気にせずいっぱい泣いてもいいよと言われているような気がしました。
とりあえず雨がすごかったので、穴を掘りにんじゃりばんばんを埋め、後日墓石を置きました。
22歳のころから犬を飼い始め、今は犬猫猫猫もいて、鶏もいます。死というものにあまり今まで直面をしたことがなかったので、自分の気持ちをどこにおさめたらいいのかよく分かりません。これからさきペットたちはきっと私よりも先に死んでしまうので、その死を受け入れられるか分かりません。
もっとはやく気付いて上げられれば、にんじゃりばんばんが助かっていたかもしれないという後悔ばかりが頭の中をめぐっています。
鶏が死んでしまってから、なんにもする気が起きずとくに何をするわけでもなくゴロゴロしていました。でも、いつまでもこんなじゃだめなので明日からは月も変わるし、元気にいろいろなことに意欲的に生活しようと思います。
ありがとねーにんじゃりばんばん
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