ぐおーーー八丈島は毎日雨なんですけど!雨予報じゃなくても土砂降りなんですけど!台風なんかより風強いんですけど!
毎日雨だとご飯食べるくらいしかやることがなく、太り続けてしまうちーぼーです。
今日は先日行われた、八丈町産業振興研究会連絡協議会交流会で実施された水揚げ体験に行ったお話です。八丈町の産業振興の研究会の連絡協議会の交流会ってこと・・・?なんともややこしやなお名前です。
私は商工会青年部に入っているので、そのつながりでこういったお誘いのお手紙がポストに届くことがあります。ポストなんて滅多に開けないので、ときどき気づいた時には日にちが過ぎていることもあります。
「できればこういう会に出てみたいので、LINEで連絡してほしいな」なんて思います。島っぽいのかな?町の取り組みのやり取りは手紙が相場なんでしょうか?島の風情だなぁと思いながら、毎回期限ギリギリなお手紙を開けています。
水揚げ体験
この日は仕事だったのですが、早上がりをお願いして集合場所の八重根漁港に向かいました。
漁港に着くと2,30人くらいの人がすでにいました。
知らない人もいっぱいいて「うっ、ちょっと気まずい」と思いながらボーっと待っていると、子供たちが海をのぞきながら興奮していました。
「なんだなんだ」と、私も海を覗いてみると1メートル近いエイがいたのです。しかもよく見てみると同じ大きさのエイがもう1匹いました。
こんなに大きなエイが真下にいるのなんて、すごくないですか?
ちなみに八丈島の堤防の真下でエイを見かけることは、実は良くあるのです。ただエイがいるとお魚は逃げてしまうので、釣りをしているときにエイを見かけると最悪です。
しかもこのエイが仕掛けにかかってしまったときはもう大変。エイはかなり引く力が強いので揚げることが難しく、仕掛けを切る羽目になってしまいます。
そんなこんなでエイを追っかけていると、みんな集まったらしく水揚げ体験がはじまりました。
今回は八丈島商工会と八丈島の農業組合と水産組合の合同の集まりだったそうです。毎回状況を全く把握していないまま「なんか呼ばれたから来た」みたいな状態で1人で行くので、ドキドキの連続です。
水産組合の方が普段漁船で漁に行き、釣れた魚をどうやって販売するかの流れを実際に見させていただきました。
漁船で釣って水揚げされたお魚は最初に、何キロか測ります。お魚の種類によってキロいくらかが変わります。
例えばオナガダイは島で1番高いお魚です。キンメダイ、オナガダイ、赤サバ、アオゼは高いお魚ですが、メダイ、サワラ、シイラなどは比較的安価なお魚です。
この日揚がったばかりのお魚は、島の飲食店のオーナーさんたちがジャンケンをし勝った人から好きなお魚を買い取っていました。もしここで買い取り手がおらず、余ってしまった場合は築地に送られるそうです。
ちなみに一般のお客さんも購入できます。スーパーで買う価格の半分くらいで購入することができるので、捌ける方はおすすめです。ただ船が来たタイミングでしか購入することができないので、詳しいお話は漁協で聞いてみて下さい。
購入されたお魚はすぐに持って帰るか、漁協にある冷凍庫で保存されます。
名前が書いてある紙が貼られ、お店の店舗ごとに置いてありました。
次に、今日漁に出ているメダイ漁とキンメ漁の船の帰りを待ちました。
これはメダイ漁の船です。漁から帰ってからすぐに、お魚の大きさをこの箱で測ります。この箱には小・中・大の線が引いてあり、魚の頭を箱の底につけ魚のしっぽのところで大きさを測ります。この時、しっぽの先で長さを測るのではなく、しっぽの割れ目のところでサイズを測るそうです。
メダイは八丈島でも人気のお魚です。島寿司にするとタレを身にまとい、モチモチになるメダイは島寿司で1番人気のお魚です。メダイは表面がぬるぬるしていて捌くのが少しめんどくさいですが、私も大好きなお魚です。
ですが今、メダイの価格が高くなっているそうです。理由としては、ガソリンの値上げ、エサのイカの高騰、そしてメダイ漁をやっていた人たちがキンメ漁へと魚種を変えてしまったからです。メダイはもともと安価なお魚なので、価格の高いキンメへと魚種を変える人が多いみたいです。
それに加え、キンメの仕掛けは一般的に売られていますが、メダイの仕掛けは全て漁師さんたちの手作りなんだそうです。
こちらはキンメ漁から帰還し、水揚げされたキンメです。子供たちが先ほどの箱でサイズを測り、サイズ別に仕分けされました。
今回キンメは島での買い取り先がなかったので、発泡スチロールに入れられ築地へと送られていきました。今八丈島のキンメダイは人気があるらしく、いろいろなところへと買い取られているらしいです。築地の市場へは、水揚げされた2日後に市場へと並びます。
今回初めて漁師さんの水揚げを見させていただき、とても貴重な体験ができました。水揚げ体験と書いてあったので、実際に私も水揚げ体験ができると思い、濡れていい恰好をし腕をぐるぐる回していましたが、見学だけだったのはちょっぴり残念でした。
私は漁師さんというものにすごい憧れがあって、自分が男だったら漁師さんになりたかったと思う時期もありました。島に来てから漁師さんのお手伝いができないかなと、いろんな人に話を聞いてみたりもしていました。
ですが、女だと力もないし乗っているだけで邪魔になるし、漁船は男性の神聖な場所みたいな感じで、昔は女の人が乗るのはあまり良くなかったという話を島で聞きました。まあたしかに女の漁師さんってあんまり聞かないですよね。
本土で何回か釣り船に乗ったことがあるのですが、釣り船の船長さんは割と怖い人ばかりで「はやく仕掛けあげろ!モタモタ何やってんだよ!!おせえな!」と毎回怒られていました(笑)まあ怒られるのもいつかは慣れるので、風情として受け入れられますが、最初はビビりあがっていました。
島では2回釣り船に乗ったことがあるのですが、1回目は「あーもう何やってんの。初心者じゃなかったら、今日いっぱい釣れてたわ。あげろっていったらあげろ、おとせっていったらおとせよ!」と一生喝を入れ続けられました。でもこの時の船長さんは話してみたら、やさしいおじちゃんでした。
2回目に違う船に乗ったときは「おねえちゃんもってるね~。誰よりも釣り上手なんじゃない。雨ふってきたから、このカッパあげるよ」と、はじめてめちゃくちゃ優しい船長さんに出会いました。こんな優しい船長さんいるんだとトキメキました。
こんなに優しい船長さんは大当たりすぎて、だいたいは最初から最後まで喝を入れ続けられます。え?私だけなのかな?こんなに喝を入れられるの。
初心者さんでも気軽に乗れる釣り船のツアーを、船舶免許をとって島でできないかと考えていたこともありました。まあ船高すぎる問題だし、すごい船酔いをするので机上の空論でしたけど・・・(笑)
島で漁のお手伝いや、釣り船ツアーのお手伝いがありましたらぜひ声をかけてください!なんでもやりますとも!!
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