【注意喚起】八丈島で起きた津波について知ってほしい

移住生活

1週間ノリヒトが上京しているため、2日間ぐうたらベッドで生活していました、ちーぼーです。本日より社会復帰を致しました。

一昨日来た台風の影響で、テントサウナは崩壊、畑は除草シート・防虫ネットは飛ばされ・背の高い野菜はなぎ倒され、八丈島に来てから1番の台風の被害を受けました。何から手を付けていいのか分からず、現実逃避をするためにブログを書いています。とほほ

今日のブログは、最近あった八丈島での津波についてまとめました。

度重なる津波

10月5、9日に八丈島では津波警報が出ていました。八丈島に移住してから初めての津波警報です。

5日にあった1回目の津波は、11時頃に警報が発令されました。仕事の休憩中にTwitterをポチポチいじっていると「ちーぼー津波来てるよ、大丈夫?」というリプがたくさん来ていました。その時八丈島にいる張本人は、津波が来ていることには全く気付いていなかったのです。

津波というものは、地震が起きてから来るものだと思っていたので、地震も起きておらず普通に生活をしていたのでびっくりしました。リプが来て少し経ち「津波が来ています。海には近付かないでください」という島内放送が流れてきました。

9日6時頃に2回目の津波が来ました。この日は朝7時からお仕事だったのですでに起きており、6時半に流れてきた島内放送を聞き気が付きました。

特に仕事先からは連絡はなかったので、そのまま飲食店のお仕事に行きました。朝ごはんを食べに来たお客さんたちは、津波の話で持ち切りでした。

この2回に渡る津波は、鳥島近海を震源とする地震だったそうです。きれいに伊豆諸島・小笠原諸島だけに津波が起きていることが分かります。

ていうか鳥島って何!?そんな島の名前は初めて聞きました。

鳥島とは

鳥島とは、伊豆諸島の無人島の島なんだそうです。島全体が天然記念物に指定されていて、今は人は住んでいませんが天然記念物のアホウドリが生息しています。

東京から南に582キロに属し、ほぼ円形に近い火山島です。ちなみに東京から同じ距離の場所だと、南も東も西も海です。北には青森がありますが、とにかく東京から遠いということが分かります。

現在は無人島ですが、明治時代から戦前にかけて人が住んでいました。一攫千金を狙った開拓者たちがやってきて、高値で取引されている羽毛を手に入れるために、ここで1000万羽近い大量のアホウドリを捕獲していたのです。ですがその後、大規模な噴火が起き住民125名は全員亡くなり、この出来事は「アホウドリのたたり」と呼ばれたそうです。

鳥島への行き方は、八丈島から船のチャーターかヘリコプターのみで行くことが出来ます。ですが、現在では一般人の上陸は禁止されているため、許可を得た者のみしか上陸をすることができません。

この鳥島近海で、最近小規模な地震が何度も起きていました。今月2日から8日にかけては、マグニチュード6クラスの地震が4回発生していました。この地震の影響で、八丈島にも60センチ近い津波が発生したということです。

多くの津波はマグニチュード7を超える大規模地震によって発生します。ですが約10年に1度、マグニチュード5~7の中規模地震が発生した直後に、八丈島などの周辺の島において1メートル近い津波が観測されてきました。地震規模よりも大きな津波を引き起こすため、観測が困難で奇妙な地震とされてきました。これは海底火山の地殻変動によるものなんだそうです。

一応10年に1度のペースでやってくるそうですが、自然界では何が起こるか分かりません。地震が起きないと、なかなか津波が来るという事象にも結びづらく、気づけないこともあるかと思いますが、今後も島内放送やニュースを見て注意をしなければいけません。

津波というもの

今回八丈島に来た津波は40センチから最大60センチと言われています。海に実際に見に行ったわけではないですし、津波を実際に体験をしたことがないので「40センチの津波って別に膝くらいだから余裕じゃん」と思っていました。

ですが、津波20センチでも歩くことは困難なんだそうです。歩くことが困難ということは、避難行動がとれず逃げられないということになります。50センチになると何かにつかまっていないと立っていられず、70センチになると流されてしまうそうです。1メートルになると、ほとんどの人が亡くなってしまいます。

こんなに水位が低いのにも関わらず被害が出てしまうかというと、津波は横から押し寄せるエネルギーが強いためです。また、破壊した家屋や漂流物を一気に海中に引き込むため、このくらいの水位でも死者が生まれてしまうのです。

八丈島という特別な地域

八丈島は海に囲まれている孤島です。本島であれば、テレビ局の人たちが仕事のために現在の状況や被害状況を、危険な状況の中取材に行って伝えてくれますが、八丈島にはテレビ局がないため情報社会と言われる今でも、情報が分からないことがよくあります。

また、1年中マリンスポーツや釣りが行われている島です。島に住んでいる人たちは普段の海を知っているため、早めに危険を察知し逃げることができます。ですが、観光で来た人たちは普段の海を知らないため、逃げるのが遅くなってしまう可能性があります。それに加え「せっかく八丈島に遊びに来たし、少し海が荒れてるけど遊びたい」という心理が働いてしまうのです。

津波があった次の日に観光客の人たちが荒れている海に釣りに行き、人も車も流されてしまうという事件がありました。本島であればこういった事件も全国的なニュースにもなると思いますが、島ではニュースにならない事件が起きているのです。

結局流された人は全員助かりましたが、車は沈んでしまい後日引き上げられました。噂では、借りた車は全額支払いになったのではないかとも言われています。

命が助かったとはいえ、多大な被害を出し、周りの人たちにも迷惑をかけてしまっています。

さいごに

私たちもよく海に泳ぎに行ったり、釣りをしに行っています。私は一人で釣りに行くときには必ずライフジャケットをつけています。夜釣りに行くときは一人では行かないようにし、ヘッドライトもつけています。もちろんつけているからと言って安全と言い切れるわけではありませんが、万が一の場合命が助かる可能性があがります。

以前私が「今日風強いし、釣りはまた今度にしよう」と言っても「大丈夫だよ。ビビってんの?」とノリヒトに言われ「ビビってるとかそういう問題じゃねえんだよ」と喧嘩をしていたことがよくありました。

ですが、今回の津波や事件がありノリヒトも「今日はやめておこっか」と言ってくれるようになり、むしろ今では私よりも危険を察知してくれるようになりました。

八丈島には人も少なく、釣り場に行っても周りに自分たち以外いないことはよくあることです。周りの人たちがいれば、周りの人が危険を察知し回避することもできますが、元から人がいない場所も多いので、すべて自分たちで判断をしなければいけません。

少しでも危ないと感じたら、すぐにその場から逃げてください。周りに人がいなければ助けてももらえないですし、助けを呼ぶことすらできません。海は逃げないので、またいつでもマリンスポーツも釣りもできます!

コメント

  1. 稲垣正義 より:

    チーボー八丈島の津波のこと情報ありがとうございます。
    大変な所ですが頑張ってください 津波は大変ですがいろいろいいところもあると思います