【八丈島に移住して1年】離島に1年間住んでみて思ったこと

移住生活

毎日遊びまわっていたら、ブログを書くのを忘れていました、ちーぼーです。

今日で八丈島に移住して1年が経ちました。今まで日本橋に住み職業麻雀プロ・雀荘の店長をしていた私が、離島に移住をすると決断し、1年実際に島暮らしをしてみた感想を「仕事・生活費・人付き合い・日々の暮らし・麻雀プロ活動・結婚」の項目に分け書いてみました。

仕事

都内に住んでいた時は月70万円ほど稼いでいました。同い年からすると倍以上の稼ぎがあったかもしれません。店長として日々働き、休みの日もお店の子が休んだりトラブルがあればお店に行き、いつでも仕事のことを考えながら過ごしていました。

店長として働く以外にも、個人で雀荘のゲストや大会のゲストがあったり、ゲームの仕事や他の仕事をいただいたりと、毎月旅行には行っていましたがそれ以外は休みなく働いていいたのです。

働くことはもともと嫌いではなく、やりがいもあり楽しく過ごしていました。ですが、まだ20代半ばでいろいろな責任を負うことが辛かった部分もあります。

雀荘にはもちろんいいお客さんが大勢いますが、時には暴言を吐いたり危害を加えそうな人が来ることもあります。その人たちに「申し訳ないですが入店できません、お帰り下さい」といったような出禁勧告をしなければいけないこともありました。そのような人たちは何をするか分からないので、殴られるのではないか、もしかしたら刺されるのではないかと内心ビクビクすることもありました。

他にもお店の売り上げをあげなければいけないため、試行錯誤しながら経営をしたり、女流プロとしてゲストでお店に来店する際は、お客さんを呼ばないといけません。もしお客さんが呼べないと、もうそのお店には呼ばれなくなってしまうかもしれないのです。

そんな毎日を過ごしながら、お給料をいただいていました。

八丈島に越してからは、半年ほどニート♪をし毎日遊んで暮らしていました。今では、お食事処通・梁山泊・あしたば加工工場で週に3回ほど月50時間前後働き、今の私の収入は6万円ほどです。収入は10分の1以下になりました。

この6万円という金額は、私が1月生活するのに必要なお金です。もちろんお金はあればあるほどうれしいものではありますが、今は必要最低限の分は働くという形で働いています。ノリヒトと生活費を出し合っていてるため、この金額で済みます。

今まではお金を稼ぐために生きているというような生活を送っていましたが、生活費で必要な分働く+少しの貯金程度働き、あとは自由に楽しく生きようと思っています。貯金には手をつけたくないので、今は必要な分だけ働くといった感じです。

生活費

今まで日本橋に住んでいた時は家賃が15万円で、ほぼ毎日飲みに行ったり洋服やポケモンカードを買っていたので、毎月30万円ほどの出費がありました。

八丈島に来てからは飲酒の量も10分の1ほどに減り、夜の外食は月に1回程度です。やっぱり働いていると、それなりにストレスが溜まりお酒が進んでしまい飲みに行くのが恒例化していたので、お酒を飲むことが当たり前になっていました。

大好きなポケモンカードは売っていないので買うことができず、洋服は八丈島にいると毎日Tシャツ短パンサンダルなので買う必要がありません。ヒールとブーツはすべて捨てました。

おしゃれに気を遣って購入するというよりも、汚れてしまったので買い替えるといった感じです。今まではゲストに行くから・収録があるからという理由でかわいらしいワンピースなどを新調していました。

まあとにかくお金を使わないというか、使うところがないです。

八丈島での主な生活費は、

家賃 30000円

電気代 15000円

ガス代 7000円

水道代 3000円

食費 25000円

ガソリン代 4000円

ネット・携帯代 10000円

で、基本的には2人で10万円するかしないかという程度です。

人付き合い

都内に住んでいた時は、主に自分が働いていた雀荘の子たちと遊んだり、中学高校大学の友達と遊んでいました。麻雀プロのお友達もいて時々遊んではいたのですが、どうしてもライバルという意識をどこかしらで持ってしまい、遊ぶことは少なかったかもしれません。八丈島に来てからは、なかなか気軽に都内にいる友達とは遊べず寂しい気持ちです。

ですが逆に麻雀プロのお友達が時々八丈島に遊びに来てくれ、今までよりもなかよくなれた気がします。Twitterで麻雀プロの先輩後輩やお友達が「八丈島に行きたい!」とよく声をかけてくれて、とてもうれしいですし、私は真に受けているので、ちゃんと遊びに来てください。

日々の仕事や対局で気持ちがすり減っていくことも多いと思いますが、自然があふれているのでエネルギーチャージできると思います。今Mリーグもおやすみの期間なので、お忙しいとは思いますがMリーガーの方もこの機会に是非。

八丈島では「新婚さんいらっしゃい!」に出させていただいたこともあり、いろいろな方が声をかけてくれます。お友達や知り合いも徐々に増え、スーパーや空港に行くと必ず知り合いに遭遇します。

日々の暮らし

今まで何かに捕らわれていた感覚がありましたが、今はのびのびと暮らしています。もちろん都会が悪いというわけではありませんが、どこに行っても人人人、ただ道を歩いているだけなのにぶつかることも多く、電車ではギューギューになり我先にというのがとても私は苦痛でした。

都会にいると、ずっと「誰かと比べられている」という気持ちも感じていました。

最近は天気のいい日も多く、ほぼ毎日釣りに行っています。毎日釣りに行っているということは、さほど釣れていないということにもなりますが。

毎日釣りに行ったり、畑作業をして太陽の恵みを受けています。おかげでシミが増えました。

今日は飼っている鶏が初めて、卵を産んでくれました。もうめちゃくちゃうれしかったですし、今まで食べた卵の中で1番おいしかったです。

八丈島の人たちは働いているスーパーの店員さん・ご飯屋さんの人・ガソリンスタンドの人・配達の人・警察の人もみんなご近所で知り合いです。都内だと、コンビニに行けば店員さんがいて、その人はどこからどう見てもただのコンビニの店員さんなんです。

ですが、島は狭くコミュニティも狭いので、働いている人もみんな知り合いです。

人は、その人個人個人にいろいろな顔があると思うんです。小学校の友達のちーぼーを演じてみたり、店長のちーぼーを演じてみたり、麻雀プロの松岡千晶を演じてみたり。お店に入ればお客さんを演じて、移動するときは電車に乗る人を演じます。

八丈島では、例えばご飯屋さんで働いている人がいるとすると、その人はご飯屋さんを演じていないというか、どこに行っても知り合いが働いているという感じです。「ちーぼーちゃんいらっしゃい!今日も釣り行くの?」とお話したりしてくれます。バスの運転手さんは手を振っていたり、スーパーの店員さんはおばちゃんと話し込んだり、みんな自由に働いています。

他にも、例えばクロネコヤマトの人が荷物を届け忘れてしまった場合(そんなことはないですが)都内にいると普通怒ったりクレームを入れたりすると思うんです。でも、何度も会い顔見知りだったり、知り合いだったりするので、それは怒りにはならず、あま心が狭くならないで済むというか、ガミガミものを言わない世界が広がっているというか。

今までは「荷物を運ぶのは仕事なんだから当たり前でしょ」って思う気持ちがありましたが、今は「届けてくれてありがとう」と言葉を口にだせるようになりました。

うまく説明ができませんでしたが、まあとにかく、都会の殺伐とした雰囲気から抜け出し、私は心が少しだけ優しくなれた気がします。

麻雀プロ活動

現在私はリーグ戦・女流リーグをお休みしています。体調の面などでいろいろと不安があり、所属団体の方に相談しこのような形になりました。もちろん今でも麻雀は大好きで、麻雀プロをやめる気持ちは少しもありません。八丈島からこっそり麻雀動画やMリーグを見ています。

最近では、新しくMリーグにBEAST Japanextチームが加入し、同じ団体の菅原千瑛プロが優勝し新しくMリーガーとなりました。その対局を家で視聴していました。千瑛ちゃんはプロ入期・年齢も近く仲も良かったので自分のことのように嬉しかったですし、同じ年期の子がMリーガーになるというのはかなりの衝撃を受けました。

実力で勝ち上がり、Mリーガーの座を手にした千瑛ちゃんはとてもかっこよく輝いていました。そんな姿をテレビ越しで見ていて、嬉しい気持ち、羨ましい気持ち、悔しく自分もまたああやって戦いたいという気持ちにさせられました。

今はパソコンから麻雀格闘倶楽部に参戦したり、麻雀格闘倶楽部SPや龍龍といったネット麻雀にだけ参戦していますが、またみんなのいる舞台に立ちたいです。

結婚

最後に結婚のお話です。2月に結婚をしました。

移住した時はこんな予定は全くなく、島の人たちにも「いい人紹介してくださいよ~」なんて冗談交じりで言っていましたが、気がづけば結婚をしていました。しかも「新婚さんいらっしゃい!」に出させていただき、なぜか二人のなれそめを話すことになっていました。

どこからこんな世界線に足を踏み入れていたのかよく分かりませんが、結婚して今幸せです。

ノリヒトは家でフルリモートの仕事をしていて、基本的に24時間毎日一緒に生活しています。もう熟年老夫婦並みに毎日一緒です。一緒にいる時間が長いので喧嘩もよくしますが、それなりに仲良くしています。

もともと協調性が著しく劣っている私は、長い間一人暮らしをしていたのもあり、人に合わせて生活をするというのが苦痛な時もあります。例えば寝るときのエアコンの温度だったり、テレビのチャンネルだったり、ご飯の時間だったり、静かにひとりで居たいときもすごい勢いで話しかけてきます。

ですが、自分が具合悪いときに看病してくれたり、おもしろい話をしてくれて元気づけてくれたりします。寝てるときにツンツンすると、一発芸をしてくれますし、おもむろに「逆立ちして」っていうとだいたいしてくれます。私を1番におもってくれるいいやつです。

これからも暖かい目で見てもらえたらうれしいです。

さいごに

長くなりましたが、私は「離島で暮らしたい」と思いを実現し、実際に暮らしてみて、移住して良かったです。私はこの海と山の自然に囲まれ、少し不便な島生活はとても気に入っています。

島のスーパーは21時には閉まってしまうので、必要なものや食べたいものが買えないときがよくあります。でも、次の日になれば食べたかったことは忘れているし、買いに行くこともあまりないんです。実際には、私にとっては本当に必要なものではなかったということかもしれません。

都会にいれば便利で欲しいものはいつでもなんでも手に入ります。ですが、お金がかかるし物は増えるし、本当に必要なものはなんだったのかが時々分からなくなってしまう気がするんです。

今の時代は情報やモノで溢れていると思います。いろいろなものが多ければ多いほど悩みも増えますし、知らなくていいことを目にしてしまい気持ちが落ち込むこともあります。

時にはTwitterやYouTubeなどのネットを閉じ、その右手に持っている携帯をしまい、海や山に遊びに行ってみてください。めちゃくちゃ楽しいですよ!

コメント

  1. うるっしー より:

    初めまして!都内に住む、伊豆諸島好きの妻子持ち中年オヤジです(^^)いつも楽しく拝見してます。

    八丈島にも3回ほど行ってます。離島生活に憧れてますが現実的に厳しいので、ちーぼーがとても羨ましいです。いつもステキな配信をありがとう。麻雀はまったくやらないけど、このブログを見てファンになっちゃいました(^o^)
    釣りをメインにしてるので、もし八丈に行った際は一緒に釣りしましょう!